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輪島港現場視察

令和6年能登半島地震、そして令和6年9月20日からの能登地方における大雨で、犠牲となられた方々とご家族に心よりお悔やみ申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。被災地域の一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

令和6725日に石川県港湾漁港建設協会のご案内により、輪島港の現場を視察しました。輪島港の周辺では地震によって海底が1.5mから2mほど隆起しているのですが、視察した岸壁からはその状況が確認できなかったため、ドローンを海側に飛ばして上空からその全体像を把握することができました。この海底隆起により、輪島港では漁船を出せなくなったことから、石川県の要請を受けて北陸地方整備局が2月より浚渫工事を代行実施し、工事が進んだことから、夏に素潜り漁を再開、秋には本格的に再開するとの見通しとのことです。また、国・県・市による輪島港復旧・復興プラン検討会は、概ね23年後の工事完了をめざすとした短期復旧方針を示しました。今後の復旧工事がますます加速していくことが期待されます。

地震により隆起した輪島港の状況
地震により隆起した輪島港の状況
被害を受けた物揚場
被害を受けた物揚場
現地視察の状況
現地視察の状況

現地の港湾建設企業を訪問し、社員の皆様と意見交換させていただきました。社員の中には自宅が被災された方もいらっしゃるとのことで、不便な環境であるにもかかわらず、地元企業の使命として復旧に取り組まれていることに頭の下がる思いでした。復旧工事にあたっては、地元を知り尽くしている企業に活躍の場をいただきたいとの声もいただきました。

意見交換会の状況

地震発生から約半年が経過していましたが、いまだに映像などで見覚えのある市街地の風景が広がっていることに心が痛みました。現地の企業からのご意見のように、地元企業の知識や経験、人脈を活かすように、大手企業と適切に役割分担していくことが大事だとあらためて感じた次第です。そして、原状に戻すだけの復旧ではなく、災い転じて福となるような夢のある復興を進めていくことが重要であり、その予算を継続的に確保できるように政治の後押しが重要ではないかと思いました。今回の訪問を通じて、着実に被災地の復旧・復興が実現できるよう、微力ながら力を尽くすことを心に誓いました。